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静岡県東部の船釣り・沖釣り

西伊豆の景勝地「雲見」で初夏限定の「食わせサビキ」とイサキのリレー

2015-05-28T18:00:35+09:00 2015/05/28

春から続いた真鯛のノッコミ(産卵)もGWを過ぎて暫くたつと、静岡県東部の駿河湾では、次第に釣れる数・サイズともに一段落していきます。

けして釣れない訳ではないのですが、産卵のための「荒食い」といわれるような釣果のピークはだんだん落ち着いていくのが例年の常です。

この、真鯛のノッコミが落ち着いて来る頃始まるのが、初夏限定(たぶん)の「食わせサビキ」。

「飲ませサビキ」とも「ヒラメサビキ」とも呼ばれる特製サビキ仕掛けを使っての「わらしべ釣法」です。

要するに、ベイトとなるイワシを太仕掛けのサビキに食わせて、そのまま沈め、針がついた状態のイワシを捕食しに来たフィッシュイーター(ヒラメ、コチ、カサゴ、真鯛、ワラサ、マトウダイ、ヒラスズキ、ハタ、等)を釣ってしまおうと言う、まさに一石二鳥の効率釣法。

この釣りはエサとなる「カタクチイワシ」の群れが、フィッシュイーターに追われて接岸してきた時期のみが有効な釣りなのです。

日本海側では相当前からこの釣り方は一般的なのですが、太平洋側の伊豆半島一帯で取り入れられたのは、恐らく十数年前から。

「下田食わせサビキ」やハヤブサの「落とし込みスペシャル」、「がっつり食わせサビキ」などといったアイテムが今では幾つか出回っています。

と言うことで、毎年1回以上この時期のみ行っている「食わせサビキ」。

今年は西伊豆の景勝地「雲見」に行ってみました。

雲見という地域の特徴は、海底が根と砂浜で構成されているいうこと。

雲見は特別切り立ったような崖が無いため、「妻良」や「伊浜」の一部地域より、長年に渡り崩れたような岩が海底に蓄積してないので、砂浜と所々にある沈み根で成り立っているのです。

このような地形は一般的に、「根ビラメ」と言われる大型が釣れるのです。

しかも根ビラメはあるていどまとっていると言われますので数も望めます。

現に、予約を入れたその日も船長が1人で5キロクラスのヒラメ2枚を筆頭に全9枚。

他、マゴチ、カサゴ、マトウダイなど、数多くの釣果を上げていました・・・

雲見 釣り

「雲見」で初夏限定の「食わせサビキ」とイサキのリレー・メニュー

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前日まで釣れていたポイント

今回お世話になった船は、民宿と磯渡し、船釣りまでカバーしている雲見船籍の「恵比須丸」さん。

雲見地区では「佐市丸」や「愛海丸」といった渡船&民宿・遊漁船もあるのですが、どちらかと言うと恵比須丸さんは知る人ぞ知る穴場的存在。・・・しかし釣り船としての歴史は古く、根強い常連客は他県からも通ってきます。

雲見で「飲ませサビキ」をやりだしのは去年からで今期で2回目。

前回はイサキを釣りに来た序にやったのですが、それでも4キロオーバーを船中4・5枚(二人で2時間程度)。

短い時間に流すたびに当りました。

今年も電話で様子を伺うと、ワラサに追われて港内にイワシが入ってきており、10日前位から釣れ続いているとのこと。

いつまで群れがいるかわからないので天気予報を確認して、すぐさま釣友に連絡をとり即予約しました。

恵比須丸さん(左下)は基本的に乗合船ではないため、朝の集合時間は融通を聞いてくれます。

この辺も遠方から行く場合うれしいシステムです。

この日は港にAM5時半から6時頃までに集合。

朝まず目が食いが立つとのことで家を出たのはAM3時頃でした。

準備をして出船したのは約6時ごろ。

クーラーのサイズに不安を感じながら、朝まず目の中、全日の爆釣ポイントに向かいました。(右下)

写真はクリックで拡大。

雲見 釣り2 雲見 釣り2

港から少し南下すると、雲見浅間神社を祀ってある烏帽子岩。

その下には「コミタケ」や「浅間下」といった沖磯のポイントがあります。

前日までは雲見の港内からここの烏帽子山の裏側のほうにイワシが追いつめられていたようです。

サビキに食わせてそのまま落とし込めばデカヒラメが当ったとのこと。

しかし今日は・・・・なんと一夜にしてまったくイワシの姿は見えません(汗)

雲見 釣り3


松崎港・松崎海水浴場前のイワシの群れ

潮の向きなどを考慮して、逆方向にイワシの群れを見つけに北上しました。

そうすると、松崎港の真ん前付近から広大な海水浴場前の海域におびただしい程のイワシの群れ発見(左下)!!

これで釣果は確定したも当然と一段落!!

とにかくこの釣りは餌となるイワシがいなければ始まらないのだから・・・

さっそくイワシをサビキに付け第一投(右下)。大物の期待が膨らみます・・・

周りには同じ目的の魚船の姿もあちことに見えました。

雲見 釣り 雲見 釣り

しかしこれが大はずれ。

この海域はほとんどが砂浜でなおかつ広大。そのためイワシは広範囲に広がっており、以外にポイントが絞りづらいのです。

それでも何回か流しポイントを移り、なんとか最初に食わせたのはこの魚!!

7・8キロクラスのブリだった~

雲見 釣り 雲見ひらめ

しかし砂浜ということもあり、その後は大型魚からのあたりは無く、1キロクラスのソゲ1枚。

周りの船も釣れていません。・・・やはり浜での大釣りは期待できないようです。

雲見ひらめ

松崎の海岸前が食いが悪いので、ポイント替え。

「石部」地区の南側にある地磯「黒崎」付近でイワシの小群れを見つけたのでここで試し釣り。

雲見ひらめ 雲見ひらめ

ここはイワシの群れが少なく、エサ付けに苦労しました。結果はソゲ1匹とカサゴ1匹のみ。

どうもパッとしません。1日で海の状況はがらりと変わることも珍しくはないのです・・・残念ながら!!

雲見かさご

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秘密のポイントでのイサキ釣り

その後もイワシを求めてあちこち探したのですが、好ポイントとなる南側、磯付近は全く陰も形も無し。

しかたないので、お土産にこれも今が旬の抱卵イサキに狙いを変えました。

しかしこの日はどこまでもついていない。潮が早すぎてコマセと仕掛けが同調しないので数が伸びないのです。

それでもそこは地元の凄腕船長。自分だけが知るポイントに移り、何回か流し変えてポイントを正確に測定。

そこからは約2時間位抱卵イサキの入れ食いとなりました。

このポイントはピンポイント、流すのには長年の経験が必要でした。(右下、この角度で流してもイサキが食ってくるのです)

雲見ひらめ
雲見ひらめ・いさき・松崎新堤防 035


この日の釣果

7・8キロのブリ1枚。

おみやげ用抱卵激ウマイサキ30数匹。他、カサゴ、ソゲなど。

本来の目的とは異なった釣果でしたが、流石西伊豆の穴場「雲見」!!期待は裏切りませんでした。

雲見 ブリ 雲見ブリ


えびす丸の料金・予約システム

  • 磯渡し・・・5000円
  • 宿泊・・・たぶん7500円から(休日も)
  • 船釣り・・・25,000円(3名様半日コース)超過料金お一人様毎5000円(人数が足りない場合は相談に応じてくれると思います)。
  • 船釣りパック・・・3人以上・1人13000円から(対象魚によるらしい)。
  • 集合時間・・・季節と対象魚による(融通を聞いてくれます)。
  • 付帯サービス・・・帰りに無料で温泉に入れる。地元の特産アジの干物やみかんをもらえるときがある。等々。

船はけして新しい船ではないのですが、とにかく船長と奥さんの人柄が良い。

船長の釣らせる技術はそうとう高いレベルです。

親切に教えてくれますから初心者・ファミリーでも大丈夫(貸し竿もあります)

。また、乗合船ではないので気を使うこともないためストレスがかかりません。

民宿のほうも少し前に「じゃらん」の家族旅行のおすすめ宿、とか言うアンケートで1位にもなったことがある程です

。宿泊もしたことありますが、夕飯は食べきれないほどの種類でした。

えびす丸の問い合わせ先・予約情報、釣り物、出船時間などの詳細は下記の連絡先でご覧ください。

恵比須屋 恵比須屋


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