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家庭菜園・野菜作り

夏の定番野菜枝豆を小さい畑でも上手に大量に収穫する方法。簡単で イラスト付きでわかりやすく解説

2017-07-10T19:00:20+09:00 2017/07/10

苗からの栽培についての記事を上げてきましたが、今回は種からの栽培について話したいと思います。

以前紹介した、土づくりの記事の畑に種を植えました。

植えた種は、枝豆の種です。

今の時期に、とても合う植物ですし、食べ切れなくても、乾燥させて黒豆にして保存食にも出来ます。

紹介の仕方は、調べてみた方法と実際に栽培した観察を比べて、紹介したいと思います。

なぜ比べるのかと言うと、説明書に書いてある通りに行っても、必ず思い通りになるとは限らないからです。

育つ場所は、説明書に記載されている場所ではないわけですから、気候や温度が違えば、必ず影響が出るわけです。

それには、デメリットやメリットがあります。

どちらにしても、比べる事により修正も改善、新たな発見にもなるわけです。

植え付けから発芽まで観察

種まきの時期は、4月上旬から6月下旬です。

私は、5月の中旬に撒きました。

畑に撒くときは、20~25㎝間隔で1箇所に付き2~3粒ずつ3㎝ほどの深さで撒きましょう。

撒いたあとは発芽するまで、たっぷりと水あげましょう。

水をあげているイラスト。

上記のイラストのキャラは、豚のブーコとヤギのメー子です。

ただし気温が高い地域は、種を蒔いてその上から水をかけてしまうと、種が蒸れて全滅することがありますので、植える前に土にあらかじめ水を蒔いておいて、半乾きの状態で種をまきましょう。

すると、水をあげなくても湿気で発芽をさせることができます。

畑で栽培する場合、プランター栽培にしても、最初はポットである程度育ててから、プランターや畑に移すのが良いそうです。

理由は、種が鳥の食害に遭うのを防ぐためだそうです。

また、ポットで育てるの1番のメリットは、プランター等に植えかえる時に枝豆の株の植え傷みを防ぐためでもあります。

移植栽培する時は、種を撒いてから約20日ほど経った本葉が1.5枚程度のものを選ぶようにしましょう。

今回、私は畑に直で植えました。

理由は、ポットで育てるとポッドを買わなければならなくなり、そうするとコストが苗を買うよりかかるからです。

特になんの予防策もせず育てましたが、種は無事でした。

調べた説明だと、7日から10日で発芽との事だったんですが、5日で発芽しました。

発芽した写真。

調べた日数より2日ほど早かったです。
ですが、種を植えた6箇所のすべてから発芽したわけではなく、4箇所から発芽しました。

その後、2日遅れで他の2箇所は発芽しました。
六ヶ所から発芽した写真。奥の二つは、芽が低い。
発芽が遅れた原因は、日があまり当たらない場所であったからかもしれません。
日光の大切さ、効果の偉大さがわかります。

収穫までの育て方

枝豆は、気温の変化が激しい地域に強く、昼夜の温度較差があると味と実付きが良くなります。

水あげ

ただ、乾燥に弱い面があるので乾燥に注意しないと枯れたりしますし、開花の時期に水切れすると実付きも悪くなります。

なので、雨が降らずに晴天が続いて土が乾いているときは、朝か夕方にたっぷり水をやりして、乾燥させないようにします。

但し、エダマメは湿害に弱いので、量は少なく、回数を多めにしましょう。

エダマメの花は葉のつけ根に付きます。

品種により白色やピンクなどがあり、花のあとさやが付きます。

土寄せ

枝豆の土寄せは、株の倒伏(とうふく:苗が倒れたりすること)を防ぐと共に、水はけや根張りを良くする効果があります。

枝豆は、支柱を使わず育てる野菜ですので、倒伏しやすいです。
なので、土寄せは必ず行いましょう。

土寄せは花が咲くまでに2回ほど行いましょう。

1回目は第1本葉が出た頃に、子葉が隠れる程度に株元に土をかけ、2回目は第3本葉が出た頃に初生葉が隠れる程度に土をかけます。

子葉とか、本葉と言われるとイマイチぴんとこないと思います。

簡単に言うと、成長してきて茎がある程度伸びて、葉が上に生い茂ってきたら、土を寄せをすると解釈してください。

追肥

枝豆の追肥は植え付け時の元肥を正しく混ぜてさえおけば、基本的に追肥は必要ありません。

本来枝豆は元肥だけで育てるのがベストなのです。

ちなみに私は、元肥だけで育てています。

理由は、今回土づくりの際に腐葉土をたくさん混ぜたので、追肥は不要と判断したからです。

害虫と病気

枝豆を栽培する時に発生しやすい害虫は、カメムシ類、シンクイムシ類、ハスモンヨトウです。

病気は大体菌類で、土壌感染が多いです。

害虫

収穫した枝豆の実のほとんどに虫が入っていた、なんてことにならないように対策は、しっかり行っておきましょう。

害虫対策として虫よけ材を散布するのも良いのですが、家庭菜園で育てるのですから出来れば寒冷紗(かんれいしゃ)などを使って虫よけにすることをお勧めします。

 

ダイズサヤムシガ

害虫の中でも気をつけてほしいのが、ダイズサヤムシガです。

体長15mmほどのイモムシ状の幼虫が、新葉を食害したり、さやに入り込み豆を食害します。

寒冷紗をしていれば、大丈夫と思いますが、もし見つけたらすぐ取り除いてください。

シロイチモジマダラメイガ

エダマメに必ずというほど発生すると言われている虫です。

幼虫がさやに潜り込んで豆を食害します。

幼虫が茎や果実に入ってしまうと駆除するのは難しく、被害を確認したら早めにその部分ごと切り取ります。

ホームセンターに、予防用のスプレーが売っているのでおすすめです。

病気

枝豆は病気の発生はほとんど無い丈夫な野菜ですが、高温多湿の環境が続くと病気が発生することがあります。

エダマメが掛かりやすい病気は「うどん粉病」「白絹病(しらきぬびょう)」「立ち枯れ病」「灰星病(はいぼしびょう)」「萎凋病(いちょうびょう)」「べと病」「モザイク病」「炭そ病(たんそびょう)」などがあります。

「モザイク病」は、アブラムシ等の害虫の飛来を防止することで防げます。

萎凋病(いちょうびょう)

葉から黄化してしおれ、生育不良となり枯れてしまいます。

病原菌は菌(カビ)の一種で、土壌から伝染し根から侵入し、種子にも付着して種子伝染することもあります。

発病株は抜き取って焼却処分、一度発生してしまった土壌は消毒しましょう。

ホームセンターにいけば、土壌の消毒剤が売っています。

その他の方法ですと、農薬を使う場合で、「GFベンレート水和剤」というものがあります。

予防効果と治療効果を兼ね備えており、広範囲の病気に効果があります。

この菌は酸性土壌で発生しやすいので、土壌の酸度調整に気をつける事で防げるそうです。

薬を使いたくない方は、株を抜き取ったあと、土を太陽熱殺菌するとよいそうです。

白絹病

高温多湿下で発生しやすいので、密植を避けることで予防が出来ます。

万が一発病した場合は、感染を防ぐため、株を早めに取り除くようにして下さい。

ちなみに、灰星病はももやあんずなどの果樹類に、よくかかる病気のようです。

立枯れ病

茎の地ぎわに褐変が現れ、やがて茎全体が褐色になって枯れてしまいます。

予防策は、畑やプランターの水はけをよくする事です。

べと病

葉に淡黄色の病斑ができ、裏面に灰白色のカビが発生します。

つくと、そのまま葉が枯れて茎に移り、苗が枯れます。

発見次第、その部分を取り除いてください。

予防策は、春と秋の日没直前の水やりは、通常より少なめか出来るなら避け、水はけと通気性のよい土、環境にすると発症しにくいです。

豆知識

枝豆の株を抜いたとき、根のところどころに、丸い粒が付いてませんか?

この粒は根粒といって、根粒菌(こんりゅうきん)という細菌が住む粒です。

根粒菌は、枝豆から栄養分をもらう代わりに、空気中の窒素を植物の使える栄養に変えて、固定して枝豆に供給します。

根粒と枝豆はお互いに助け合って共生しており、枝豆に害を与えるものではありませんので、見つけてもとらないでください。

 

収穫と収穫後

6月中旬から9月下旬で、さやが大きくなり実がしっかり膨らんだら収穫時期です。

まさに夏の食材であり、ビールの美味しい時期と重なります。

ただ注意してほしい点があり、さやの中の実が全て膨らむまで待っていると採り遅れになります。

なので、だいたい8割くらいが膨らんだ段階で収穫してしまいましょう。

ハサミで切ってでもいいですし、株元にスコップを入れて、株ごと引き抜いて収穫でも大丈夫です。

ただ収穫の時、枝から切り離すと急激に鮮度が落ちるので、収穫後すぐに茹でるようにしましょう。

また、エダマメの時点で収穫せず、葉も茎も枯れてカラカラに乾燥させ、黒豆として収穫するというのもあります。

そして、また育てる時は出来るだけ同じ場所で育てるのは避けましょう。

連作すると病気に掛かりやすくなったり収穫量が減ったりします。

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