手軽ミニ苺の栽培をわかりやすく解説。また 一個の苗から次の苗を作る方法
2017-07-04T22:24:14+09:00 2017/07/04
今回は、家庭菜園一番人気の、いちごの栽培について話します。
いちごは、女性と子供に人気の果物です。
また、家庭菜園においても人気で、花が可愛らしい事も理由の一つです。
食品などにも、人気なものが多く、いちごのショートケーキ、いちごのジャム、シュークリーム、だいたいが甘いものに使われています。
栽培は、簡単という人もいれば、初心者には向いていないなどなど、育てる人の見解によって左右されるようです。
私的には、手間をかければ難しくて、手間をかけなければまぁまぁといった感じでした。
まぁまぁというのは、難しいというほどでもないけど、簡単ではないという事です。
なので、私独自の育て方と、調べた方法(手間をかける)の2つを教えたいと思います。
初めの苗選びは、特に変わりないですが、栽培用のプランター選びから、育て方が分岐します。
尚、先に説明しておきますが、手間をかけた場合のメリットは、たくさん実が実る事と、収穫後に苗を増やして、ポットなどにいれて、来年も苗を使う事ができるという事の2つです。
手間をかけないで育てた場合でも、実は実りますが、圧倒的に数は少ないのは了承ください。
苗選び
いちごは、苗選びがとても重要です。
いちごは、環境の変化にも耐えられる丈夫な植物ですが、それは、丈夫な苗で育ってこそです。
苗が良くないと、病気になりやすく、すぐに枯れたり、花が咲かなくなったり、収穫にも影響します。
なので、しっかりとした知識を身につけ、慎重に選びましょう。
- 選ぶ際に、注意してほしい事はこちらです。
- 濃い緑の大きな厚い葉が7枚以上ある。
- 茎(クラウン)が頑丈で太い
- 葉や茎の色が濃い緑色
- 全体に色鮮やかで艶がある
ちなみに、クラウンというのは、苗の中心付近にある新しい生長点で、外観がちょうど王冠のような形に見えることから、クラウンと呼ばれています。
ここから新しい葉や茎が伸びて、甘くておいしい果実を実らせます。
なので、成長するので得に大事な部分となるわけです。
以上の事を総合すると、下のイラストのような苗が理想的です。
プランター選び
苗が決まったら、どのプランターに入れるか決めましょう。
一般的で初心者向きなのは、長方形のプランターかハーベリーポットです。
そして、上級者向けのプランターは、ストロベリーポッ卜です。
長方形のプランター
長方形のプランターは、手に入りやすく、お手軽です。
ですが、実が実る前に、土の上に藁をひく事をおすすすめします。
でないと、実が傷つく恐れがあるからです。
私は、藁をひかずに、土に面しそうなところに、花が咲いたら切っていき、プランターの外にのみ、実が実るように仕向けています。
このやり方は、脇芽の効果も出来て一石二鳥です。
しかも、藁を買うコスパも無くなって便利です。
ちなみに、私が何故藁をひかないかというと、昔、藁をひいた時に、湿気の影響か何かで、キノコが生えてきた事があるからです。
いちご育てるプランターからきのこが生えてるのは、何を育てているのかという気分になりましたし、カビが生えてしまったように思えてしまって、不潔にも感じました。
必ずキノコが生えるというわけではないでしょうが、可能性として頭にいれていただけるといいと思います。
ハーベリーポット
長方形のプランター栽培で、藁をひいたり、またはカットしたりするのはめんどくさいという方には、ハーベリーポットがおすすめです。
イラストを見て、わかると思いますが、土がつく事も避けられし、プラスチックなので、持ちやすく運びやすい、また重ねられるので、ガーデンニングにも適しています。
ですが、どこのホームセンターに売っているというわけではないところがデメリットです。
私の近所のホームセンターには無くて、店員さんに聞いたら、注文するか、時期的なものもあると言われました。
また、知り合いに聞いたら、売れないと置かない所もあるという理由で、扱わない店舗もあるんだそうです。
もし、近くのホームセンターに無いけど、どうしてもほしいという方は、ネットで買うのをおすすめします。
ストロベリーポッ卜
ストロベリーポットは、素焼きでできたイチゴ栽培専用の鉢です。
見た目がおしゃれで、かわいいのですがデメリットが多く、初心者向けではありません。
デメリットは、まず値段が3000円以上で、素焼きの鉢なので、土を入れると重く動かせない、苗がたくさん植えられない、イチゴ苗の大きさに対して土が大量に必要のため、加湿になり易く手間がかなりかかります。
メリットは、見て楽しむ事ができるという事です。
なので、ガーデンニングに手をかけたい人、今までと違った栽培をしたいという方におすすめです。
植え付け方や水やり
使うプランターが決まったら、次は土選びと植え付け方です。
市販のいちご専用や、野菜用の土だけでも十分に育ちますが、いっぱい収穫したいという方は、土と堆肥を混ぜたものを使って下さい。
また、土作りから種まきまでの記事で紹介した土を使っても有効的です。
植え付け方
植え付け方は、手間をかけたくない場合でも、かける場合でも同じです。
植え付け方は苗選びと同じくらい重要です。
苗選びの際に説明した、クラウンがほんの少し隠れる程度に、浅植えにするのがコツです。
深く植えるとクラウンに水がたまって、最悪枯れてしまう恐れがあります。
それですと、良い土を使ったり、堆肥をせっかく入れても意味がなくなり、収穫が少なかったりするので注意してください。
水やり
水のやり方は、二種類に別れます。
独自であみだした水あげ
まず、最初は私が独自にあみだした、忙しい人でも簡単で、わかりやすい水のやり方を説明します。
夏なら、朝と夕に水をあげる。
但し、夕方は朝より少なめであげましょう。
冬と梅雨の時期は、土が乾いている時のみで大丈夫です。
むしろ、それ以上与えると、根が傷んで腐る場合があるので、注意してください。
以上です。
至極簡単ですが、収穫が少ない事がデメリットになります。
メリットは、追肥がいらない事と、枯れたりはしないという事です。
調べた水あげ
次は、難しいですが、収穫の多い、私が調べたやり方の説明をします。
土が乾いていたら、鉢底から水が流れるくらいたっぷり水を与え、日中しおれないようにします。
夏場は、朝あげたのにもかかわらず、しおれたりする可能性がありますので、ニュースなどを見て、日中の気温を調べて、猛暑となるようでしたら、朝2回ほど水をあげてください。
日中、しおれても水をあげてはいけません。
夏場に、水をあげると水が、土の暑さに反応して、お湯になってしまう恐れがあるからです。
また、梅雨の時期は雨が防げて、風通しのよいところに置いてください。
冬期は成長が一時的にとまりますが、水やりは継続し、ただしあげすぎに注意して、その日の天候などをみながら、水の量を増やしたり、減らしたりしてください。
基本的に、ニュースなどをこまめにチェックして、気温の変化や天候、苗の状態をみて、その都度にあった対応をしてください。
最初に説明した私独自のやり方より、すごく手がかかりますが、収穫が多くなるのは、保証します。
どれくらい収穫できるかというと、スーパーで298円の7〜10粒入っているいちごのパックがあります。
いちごの苗が安いやつで200前後、うまく育てれば一株から16個ほど収穫ができます。
一週間で何個取れるかはわかりませんが、2パック分のいちごは収穫できますし、株分けもできるので、1個の苗から3個ほど株分け出来るわけです。
そうすると、1個の苗200円から、298円のパックが2個分とれて、596円分のお得感となり、それが3株となると、593円☓3=1788円となります。
200円の苗を買って、1800円分の得をするというわけです。
人口受粉
人口受粉は、手間をかけた場合のやり方です。
なので、手間をかけたい方、あるいは収穫を増やしたい方向けです。
花が咲き始めたら、人工授粉を行います。
使うものは、習字用の筆やぬいぐるみのわた、耳かき棒の羽毛等です。
ブラシの先や耳掻きの羽毛の部分を花の中心部を軽くこするようにして受粉させます。
1つの花から花粉をとったら、そのまま他の花を同じ筆で撫でてと、数回繰り返します。
但し、受粉が上手くいかない場合もあり、そうすると奇形果になります。
奇形果があれば早めに取り除いてください。
奇形果は赤く色づく前に腐ったりするうえ、栄養が偏り、上の写真のように小さい実ができ始めたりします。
しかも、一個できると連鎖的に増えていくので対処は早めに行ってください。
収穫
写真のように、実った時に注意しなければならない事があります。
それは、収穫までに鳥から守る事です。
鳥は、人間よりも遥かに野菜や果物が実る時期をわかっています。
一番おいしくなった頃合いにひょこっとやってきて、食べていきます。
私達は、果物が色づいても「まだかもしれない」とか、「明日収穫しよう」と先延ばしにする事があります。
ですが、実はその時が一番の食べごろだったりして、鳥に食べられてしまいます。
なので、いちごの実がついてきたら、防鳥ネットを張るなどして対策をしっかり行ってください。
防鳥ネットがないという方は、仕事から帰ってきた時などに、玄関の中にいちごをしまって、夕方や夜には食べに来ないので、夕方と夜だけ外に出すというのもいいと思います。
鳥はだいたい、早朝や午前中に食べにきますので。
私は、防鳥ネットよりこっちのほうがおすすめします。
防鳥ネットをしても食べられてしまう場合があるからです。
来年に向けての株分け
最後に、来年に向けての株分けの話をします。
収穫が始まる頃には、ランナーが伸びて子株が出来てきます。
この子株は来年以降の親株として利用できます。
苗がしっかりポッドに根付くまで親株につなげたまま育てて、根付いたら親株から切って、プランターに植え替えて育てましょう。
苗を根付かせる際は、親株からすぐの子株(1つめ)ではなく、 子株の先の孫株(2つめ)以降からにすると、病気が遺伝せず、丈夫な根になると言われています。
以上が、いちごの栽培方法です。
いちごは、見た目が可愛く、甘くておいしいです。
ですが、スーパーで売っているいちごの全てが、甘くて美味しいいちごではありません。
今回説明した、2つのやり方ですが、手間をかけた場合の栽培方法は、甘くて美味しいイチゴが確実に育ちます。
また、収穫より見た目が可愛いという理由で育ててみたいという方は、収穫も出来て、見た目もかわいいという、2つの楽しみが出来て、栽培を楽しめるのかもしれません。
この記事を読んで興味を持たれた方は、是非育ててみてください。
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