静岡県随一のジオスポット静岡県三島市の楽寿園は子供の遊び場が沢山ある自然豊かな公園
2017-10-08T20:11:57+09:00 2017/10/08
皆さんは、静岡県三島市の楽寿園をご存知でしょうか?
楽寿園は三島市にあり、JR三島駅南口のすぐ南側に位置し、自然豊かな公園です。
楽寿園について
明治維新で活躍された小松宮彰仁親王が明治23年に別邸として、造営されたもので、昭和27年より市立公園として三島市が管理運営しています。
楽寿園は湧き水が有名ですが、年々この湧水は減少しており、園内の小浜池は枯渇期が長くなってしまいました。
これが、小浜池です。
湧水の総量は、日量約150万トンですが、これは溶岩層の間にある割れ目を上下左右にくぐりぬけた地下水が、各溶岩層の固結した末端部から湧出していると、近年考えられるようになりました。
現在では、ほとんど満水になることはありませんが、小浜池やせりの瀬、はやの瀬などの天然池泉に富士山の雪解け水が湧き出す湧水時の景色は見応えがあります。
園内には、溶岩の上に実生した樹木のほか、約160種の樹木が生育しており、季節に応じた野鳥が約30種類観察することができます。
園内には溶岩がいたる所で見られます。これは新富士火山の活動初期、約1万7千年~1万年前に流れ出た、溶岩流です。
この、溶岩流の岩肌や断面は、地質学上貴重な資料となっています。
また、溶岩は硬いため風化作用を受けにくく、溶岩表面には土壌と水分はほとんどなく、植物の生育には極めて悪条件下にありました。
ですが、自然に飛来した種子が発芽、生育と枯死をくり返しながら、ようやく生育した数々の樹木等が自然の森をつくりました。
この森は自然林が残る市街地に、緑を提供してくれる貴重な存在です。
また、三島溶岩は新富士火山の形成時の噴火が何回も行なわれたので、その度に溶岩は、流下しながら層をつくり重なりました。
そして、昭和29年3月20日に国の「天然記念物及び名勝」に指定されております。このたび新たに平成24年9月24日、 「伊豆半島ジオパーク」のジオサイトとして認定されました。
このように楽寿園の自然は、すべて富士山の三島溶岩と関係を持つもので、この園でなければ観察できない極めて貴重な物が数多くあります
行き方
行き方について説明します。
専用駐車場があるので、車で行く方はそこに停めて、案内板に従って向かってください。
また、駐車場は有料となっていて、帰るときに精算をする形となっています。
駅から向かう場合は、駅のすぐ目の前ですので、特に調べることなく行けると思います。
これは、三島駅の写真です。
入り口はこんな感じです。
進んでいくと、受付があるので高校生から300円となっています。
細かい料金は、下記を見てください。
料金と時間
開園時間
4月~10月 9時00分~17時00分(最終入園16時30分)
11月~3月 9時00分~16時30分(最終入園16時00分)休園日
毎週月曜日(月曜が祝日や振替休日の場合はその翌日が休園日)
年末年始(12月27日~1月2日)当日券
【 個人 】 300円
【団体料金】 270円 ※30名以上で団体料金その他
【年間入園券】 1,000円無料
- 15歳未満の方
- 学生証を提示された学生の方
- 三島市内在住の70歳以上の方(市内在住と年齢を証明するものをご提示ください)
- 障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方とその付添者1名(窓口にて手帳をご提示ください)
- 事前に減免申請をした特別支援学校、介護福祉施設のグループ入園等
楽寿園の自然
入り口
入ってすぐ、森林が迎えてくれます。
木々の間から日差しが差してきて、気持ちいいです。
季節的に、虫があまり居ないので、鬱蒼とした雰囲気もないです。
ここからは、園内の自然を取った写真を数枚載せておきます。
お楽しみください。
休み処の周りに緑が広がっています。
夏も終わりますが、まだ青々とした緑が広がっています。
大きな池があります。
池に鯉がいるのですが、遠くにいてもよってきます。
紅葉
まだ、10月に入ったばかりなので、紅葉というほど色づいてはいませんが、少しずつ色づいてはいます。
11月の中旬が紅葉のピークらしいです。
ほんの樹
園内自由に持ち出し可能な図書館、ほんの樹があります。
本は料理本とか、絵本などがあります。
近くに小川があり、水の音を聞きながら読書をすることができます。
内装は、写真を見てわかるように枝に袋がぶら下がっていて、中に本が入っています。
このデザイン個人的に結構面白いと思いました。
図書館といったら、やっぱり本棚に綺麗に並べられた本のイメージが強いですから、袋に入って吊るすという発想はなかなか無いと思います。
公園内の建物
園内の奥には、楽寿館という館があります。
楽寿館のご案内
楽寿館は明治23年、小松宮彰仁親王の別邸として建てられました。
楽寿館は、京風建築のすぐれた手法を現在に伝える建造物であり、庭園と一体化するように構成されています。
また、館内には帝室技芸員(現在の人間国宝)をはじめ、明治時代を代表する日本画家たちによる210面に及ぶ襖絵(ふすまえ)・杉板戸絵・天井画等が施されており、これらは、静岡県指定の文化財となっています。
楽寿館のご見学
楽寿園では、この貴重な文化財の見学ツアーを1日6回、下記の時間開始で行っており、だいたい約30分程度です。
ツアーに参加したい方は、時間前に楽寿館玄関前でいれば参加できます。
※内の撮影は基本禁止です。
季節ごとのイベント
楽寿園では、イベントも開催しています。
毎年10月30日から11月30日までの約1カ月間に渡り、楽寿園では約6,000鉢以上の菊を使った菊まつりが開催されます。
楽寿園開園当初から続く菊まつりは、毎年テーマに沿った造園行っており、見応えがあります。
動物触れ合い広場
動物触れ合い広場は、色々な動物を見たり触ったりできます。
- ポニーの試乗広場
- うさぎとモルモットの触れ合い広場
- アルパカ、カピバラ、ワラビー、レッサーパンダ、リスザル、ポニー、ミニブタ等
ですが、今改装中のようで一部の動物しかみれませんでした。
触れ合いコーナーも、仮施設といった感じになっていたので、動物目当てで行くのは改装後のほうがいいと思います。
一部ではありますが、写真を載せておきます。
日向ぼっこしている豚です。
豚ってこうやって寝るんですね。
馬や牛みたいに、前足を折って寝るのかと思っていました。
猫のように丸くなって寝ています。
レッサーパンダは、暗いところで寝るようですね。
昼過ぎに行ったからでしょうか、ほとんどの動物が寝ちゃっていました。
お昼に行けば、食事風景がみられるかもしれません。
のりもの広場
乗り物広場は、メリーゴーランド、豆汽車の2機種があり、利用券がない乗車できません。
近くに、きっぷうりばがあるのでそこで、利用券1枚 100円で購入できます。
回数券は11枚綴りで、1,000円です。
私は、こういう豆汽車というか、汽車自体が動いているところを初めてみた気がします。
貴重な体験でした。
電気で動いているのか、本当に木炭を使っているとしたらすごいですが、煙が出ていなかったので、恐らく電気でしょう。
小浜池
ここが、冒頭でいった湧き水の水位が下がっている事が一番わかりやすく見た目に出ている池です。
この「小浜池」の水位は池中央付近の池底部分を0cmとし、毎日公園の管理の人が計測しています。
楽寿園の敷地内南側にある湧水によって形成される池連沼池(宮さんの川)との起点となっている。
池の水位は季節によって変化し、降水量の多い夏期に増加、冬季に減少する。
かつては三島湧水群を代表する水量を誇ったが、昭和37年頃から湧水の枯渇が続いており、工業用水の汲み揚げとの関係が指摘されている。
この湧水と約1万年前の富士山噴火時に流れ出て三島までたどりついた溶岩(三島溶岩流)は昭和29年国の天然記念物に指定されており、溶岩観光ツアーもやっています。
お休み処
ここは、無料休憩所お休み処の[さくら]です。
中に入るとカフェがあり、カフェは「Picnic(ピクニック)」といいます。
もうすぐハロウィンなので、パンプキンのランプが飾ってあり、かわいい雰囲気の内装になっています。
椅子も、カラフルで凝っていていい感じです。
カフェのメニューは、子連れのママ向けといった感じです。
うさぎのカレーがかわいいです。
メニューは、軽食のものが多くガッツリした食べ物はありません。
価格も1000円未満のものが多く、学生やママさん達の財布に優しいメニューとなっています。
個人的に甘酒が、250円というのは安いと思います。
稀に、400円ぐらいで売っているカフェなどがあり、どんな甘酒なのか注文したら市販のものとあまり変わらなかった事があったので。
注文して、食べている人を見ましたが、量もあまり多くない感じでした。
これは、子供用のメニューです。
キッズカレーは、うさぎの形をしたライスが乗っていてかわいいです。
テラスもあります。
緑に囲まれ、鳥の声や小川の音が聞こえて癒やしの空間となっています。
南出口からいける公園
では、最後に溶岩つながりで、楽寿園から歩いてすぐ近くの白滝公園を紹介したいと思います。
白滝公園は、楽寿園の南出口から向かう事ができます。
楽寿園内に案内看板もあるので、見ておくと良いでしょう。
南出口を出ると、右にホタルの里とかかれた看板があります。
夏になると、夜にホタルが見れるらしいです。
ですが、その数も年々減ってきているようです。
先程みた、看板の地図に従って、ホタルの里の反対側に向かっていくと、大きな道路に出て、そこを左にいくと、変わった人形が道の反対側に見えるのでそれが目印になります。
一定の間隔で動きながら喋る人形のようです。
結構、目立つのでわかりやすいと思います。
白滝公園
ここが白滝公園の入り口になります。
白滝公園も水位が下がっているため湧水量は少なくなっています。
この楽寿園前と書いてあるバス停も目印になります。
中に入っていくと、林が広がっています。
それと、注意書きがあります。
この公園も、楽寿園と同じで溶岩と湧き水が見どころです。
なぜ、ここまで溶岩をおしてくるかというと、約1万年前の富士山の噴火で流れ出した溶岩は、三島駅周辺をはじめ、伊豆半島北部地域の大地を作りだしたと言われています。
この溶岩流のすき間を流れてきた地下水は、楽寿園や白滝公園などの三島市街地のあちこちでわき出し、多い独特な街並みと文化を築きました。
お土産
帰り道は、また楽寿園前を通るので入り口にあったお土産屋さんに寄りました。
ここの揚げたての三島コロッケが美味しいと、結構有名です。
店内はこんな感じです。
食べる溶岩のジオロックが売っています。
パっと見では、どっちが本物の溶岩かわかりません。
たぶん右だと思いますが、地面とかに落ちてたりしたらわからないでしょう。
以上が、楽寿園についてになります。
友人に進められて行ってみたのですが、行く前はあまり乗り気ではなかったです。
自然が多いから好きだと思うっと言われただけだったというのもあるのですが、ここまでしっかり整備されている、公園というものを見たことがなかったからです。
公園って、遊具があって子供が遊ぶ場所といった感じで、大人が楽しめる用度は少ないように思われがちです。
まぁ、いい年して遊具で遊ぶ人なんてそうそう居ないから仕方ないですが、今回公園の見方が変わりました。
公園というのは、電信柱がないから、電線がありません。
つまり、青空を楽しむ事ができる場所なんじゃないかと。
天気も良くて、空が明るくて、気候も良く、なんだかどんな問題も片付いてしまいそうな、悩みを忘れてしまえそうな空です。
この記事を読んで、そういう楽しみ方もあるのかと思いましたら、楽寿園に足を運んでください。
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